国税不服審判所に、「審査請求」しました!   

この7月に税務署に出した「異議申立て」に対するご返事、つまり「異議決定書」というのが、先月10月15日、届いていました。内容は、もちろんのこと、「異議申し立てを棄却」。ま、当たり前なんですが。

で、これに対して不服があるときは、1か月以内に国税不服審判所というところに「審査請求」をしなくちゃいけないんですね。税務署からの返事は3か月もかかってやっと届いたというのに、こっちから何か言いたいときは1か月以内、なんて向こうに都合がよすぎだよね?

それはともかく、締め切り(11月15日)目前の今日、なんとかかんとか、「審査請求書」というのを書いて、速達で送りました。ふ~~。
ここのところ忙しくて、時間不足・睡眠不足のなか、なんとか締め切りにあわせなくちゃ、ということで書いたので、弁護士さんや法律に詳しい人に見てもらって、もう少しちゃんとした文章にすればよかったかな、と反省。感情に走り過ぎだったかも\(^o^;)/。
でも、どうせこれも「棄却」されるのはわかっているので、とりあえず門前払いにならないよう、形式だけ整えました。

これにご返事が来れば、この次はやっと「訴訟」です! 最高裁まで、たたかうぞー! \(●^o^●)/

以下に、不服審判所に送った文書を貼り付けます。ご意見くださいませ。

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私は2007年分所得税の確定申告において、寡婦控除(特別の寡婦)として、35万円の控除をつけて申告した。これは、私には民法上の婚姻歴はないものの、現実に配偶者なしで子どもを養っており、就労と家事の二重労働を行っているという状況において、死別・離婚等の寡婦となんら条件は変わらず、税負担能力において困難の度合いは同様であることから、寡婦控除を適用されるのは当然と判断したためである。

これに対して四谷税務署は、所得税基本通達2-46において、所得税法上に規定する配偶者は民法の規定による配偶者であるとし、私がかつて民法上の婚姻届を出したことがないことを理由に、「寡婦」には該当せず、よって寡婦控除を適用しないとしている。だが、過去の婚姻歴の有無が、現況時に母子家庭であるという事実と必ずしも関連するわけではない。所得控除が、納税者の生活状況に応じた税負担能力をかんがみて設定されたものであるならば、過去に一度でも婚姻届を出したことがあるかないかといった個人の生活歴とは切り離して考えるべきものである。所得税法第85条の扶養親族の判定の時期については、該当年の12月31日の「現況」による、としている。寡婦控除においても、現状時に寡婦および寡婦と同様とみなせる母子家庭の母に対して、控除を認めるべきである。

また婚姻歴がないことによって寡婦控除を適用しないことが、憲法14条の保障する法の下の平等に反しないかどうかについては、名古屋高等裁判所1995年12月の判例において、所得税法が民法上の届出婚を前提とし、婚姻の届けの有無によって配偶者とその子に対して所得控除において差別することはやむをえないとの判断が示されていることから、寡婦控除の場合も同様に考えるのが相当である、としている。

だが、この判決からはすでに10年以上が経過しており、法律婚を絶対視し、それによって婚外子差別を正当化する主張に対しては、その後、多くの疑義が出されている。かねてより、生活保護法および母子寡婦福祉法には、事実婚の規定があり、また事実婚の解消や婚姻によらずに懐胎した場合も、離婚や死別による場合と同様に扱っている。国民年金法においても、事実婚による配偶者を法律婚上の配偶者と同様に扱う規定がある。母子寡婦福祉法においては、かつては父親に認知された児童は児童扶養手当の支給対象ではなかったが、これに対して違憲判決が続き、1998年に父が認知した児童も手当の対象とするむね、施行令が改正された。さらに今年6月には、国籍法において、両親が婚姻していないことを理由に日本国籍が認められないことは違憲との判断が最高裁において下され、そこでは多数意見として、家族生活や親子関係の意識の変化などが挙げられていた。

国勢調査によると、1990年に18,000世帯だった非婚の母子世帯は、2005年には57,000世帯と3倍以上に増えている。このような社会環境の変化に伴い、婚外子およびその親に対する差別は、法制度上も徐々に解消の方向に向かっている。租税法においても、解釈などによって婚姻歴のない母子家庭の母も寡婦と認めるなど、不当な差別をなくすよう変更がなされるべきである。

今回の寡婦控除の不適用による更正処分により、私の場合、所得税は××円の増額、またそれに伴い、区民税・都民税は××円、国民健康保険料は××円の増額となった。過去の婚姻歴の有無だけで、同じ母子家庭であるにもかかわらず××円以上多くの負担が強いられるというのは、納税者としてどうしても納得できない。保育園の保育料や公営住宅の賃貸料など、社会福祉を目的とした制度の一環にある負担額にまで影響を及ぼすだけに、この寡婦控除の規定は見直しがなされるべきである。
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# by aquiyo_yama | 2008-11-15 00:05

「異議申立て」出しました!   

夏休みだ~♪ とうれしがっているのは子どもばかり。シンママとしては、毎日子どもの昼ごはんを心配して、家でゴロゴロばかりしている子どもに怒鳴って、と暑さのうえにストレスばかり。
夏休みなんて、大嫌いだ~ッ!(すごく本音。。。)

さて、久々の更新ですが、いよいよ、税務署に「異議申立て」を出しました。
5月にすでに「更正通知書」というのが届いていたのですが、日々の仕事に追われて手がつけられず。異議申立ては2か月以内に、という期限が迫ってきて、ようやく書いて出したというわけです。

書式というものがあるのかどうかもわからなかったのですが、人にたずねて、ようやく国税庁のホームページに書式があることを教えてもらったり。
「紺碧」さんにも、文章のアドバイスをいただきました。ありがとうございました!

もちろん、この異議申立ては、「却下」されるに決まっているので、その決定が来たら、そのあと1か月以内に「「国税不服審判所」に審査請求を出さなくちゃいけない。
まだまだ先は長いです。

ところで、税務署から所得税の変更の通知が来たら、追いかけるように、住民税、そして国民健康保険、と変更の通知がやってきました。所得税の追加のほうはたいしたことない額(たいした収入じゃないからね~)、と思っていたのに、住民税、とくに国保はかなりゲゲゲッ!!なアップ。思わず顔が引きつりました(`^´)>。
寡婦控除でこんなに違うんだ~と、改めて実感。
この差は、絶対許せない!

以下は、四谷税務署に提出した異議申立書の理由の部分です。

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異議申立ての理由
私が提出した平成19年分の確定申告書において、寡婦控除の適用の誤りを更正された点について、不服があるので以下のとおり異議申し立てをする。

寡婦控除は本来、配偶者のない女性が自分で家族を扶養している場合、一般に収入を得るための労働と家事労働の二重労働を行っていることから、税負担能力において配慮を要するとの判断から創設されたものと解釈できる。

一方、所得税法第2条第1項31号は、「寡婦」を「夫と死別し、若しくは夫と離婚したあと婚姻をしていない者または夫の生死の明らかでない者」と定めている。ここでの「婚姻」とは、民法上の婚姻(結婚) によるものとされる。これは、同じ母子家庭として子どもを養っている女性のあいだに、婚姻歴の有無によって寡婦控除を受けられないものを生じさせ、差別を生じさせることであり、また婚外子を差別することでもある。このことは、憲法14条で保障されている法の下の平等に反するものである。

しかし、同じ婚外子をもつ母であっても、一度でも離婚または死別などをしていれば寡婦控除の適用は可能とされる。この点からも、その運用において、婚姻歴なくして婚外子をもつ母子家庭の母をとくに除外する合理的な理由は見出せない。

寡婦控除の規定は所得税のみならず、保育園の保育料や公営住宅の収入算定など、生活に直結する支出にもかかわるため、婚姻歴のない母子家庭の母は、この所得税法の規定によって不当な不利益をこうむることになる。

働く女性が増加し、一方で結婚に関する観念も変化しつつなかで、所得税法において、婚姻歴の有無によって同じ母子家庭の母である女性を差別すること、また婚姻の定義を民法上の規定に根拠を求め、それを杓子定規に適用しなければならない理由はまったくない。

よって、婚姻歴のない母子家庭の母が、確定申告において寡婦控除を適用し申告することは当然の行為とされるべきであり、寡婦控除の適用を誤りとした税務署の判断は妥当ではないと考える。
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# by aquiyo_yama | 2008-07-30 00:02

プロジェクト始動へ   

3月4日、非婚シンマ仲間のEさんと、弁護士さんのところに相談に行ってきました。

相談の前に、少しは情報を集めておかねば、と前日から大学図書館とネットで、寡婦控除に関連した判例が出てないか、探してみたのですが・・・少ないですねー。

事実婚離婚に寡婦控除は適用されるか、というのが争点になった事例がひとつだけ。(2007年2月26日裁決)、同じ裁決の詳しい記事はこちら

寡婦控除そのものではないですが、事実婚で配偶者控除が認められるか、またその子に対する扶養控除が認められるか、が争点になった事例もありました(別冊ジュリスト178、2005年10月)。こちらはネットでは探せなかったのですが、最高裁まで争って、2007年に判決が出ています。最高裁までやるくらいだから、運動系の人かもしれないですね。

結果だけからいうと、所得税法では「配偶者」についての定義規定をおいていないので、配偶者といえば民法の規定によることになる、つまり婚姻の届けをしたものを配偶者としている。なので事実婚の配偶者は配偶者控除の対象とはならない、というわけです。

またその子どもに対しては、認知をすれば父子関係が生じるので、民法上の親族として扶養控除の対象として認められる。この人は、事実婚の妻が産んだ子が2歳のときに認知した。民法上は、認知によって、出生時にさかのぼって法的な父子関係があったと認められる。しかし所得税法においては、基準日(毎年12月31日)をもうけて、その日の「現況」を規準に扶養親族に該当するかどうかを決めることになっているので、認知以前にさかのぼってをて扶養控除の対象とすることはできない・・・。

事実婚離婚も非婚も寡婦控除の対象に、というのは、税法の範囲だけで争ったのでは、結局「民法上の規定による」、というところに逃げられてしまうので、難しそうです。

そんなことを弁護士さんと話し合い、いろいろ教えていただきました。壁は厚そうだけど、同じシングルマザーなのに寡婦控除がついたりつかなかったり、というのはやっぱりおかしい、というのは事実。
児童扶養手当が認知後も支給されるよう改正されたのと同じように、あちこちから申し立てやら提訴をして、世論を作っていくことかな、と思います。

今後の考えられる方針としては、

① 寡婦控除がつけられないのは不当、と訴訟を起こす。結果はわかっているけど、裁決のプロセスで問題を訴えていけるかも。
→訴訟起こすには、税務署から「処分」というのを受けないとダメなのよね~。今年初めて「離婚」にしるし付けて過少申告したんですけど、税務署さーん、私に「処分」くださーい(笑)。

② 日弁連に、人権救済申し立てを行う。
→どういう手続きなのか、このケースで受け付けてもらえるのか、研究しまーす。

③ フェミニスト議員さんに、所得控除の問題のひとつとして、国会で質問してもらう。

皆さま、どうぞご意見くださいませ!
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# by aquiyo_yama | 2008-03-05 13:02

お悩み一般に関しては   

「非婚シングルマザーにも寡婦控除を」プロジェクト(仮称)は、これから始動の予定です。
非婚シンマも、堂々と寡婦控除がつけられる日はきっと来るはず。だって、ないという今の現実のほうがおかしいのだから。でも、それまでの手続きには、何年もかかるかも・・・。どうかご支援をよろしく!

非婚シンマのお仲間、これからなる予定の方、or なろうかな~と思案中の方など、非婚マザーのお悩み一般に関しては、「NPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむ」のホームページへどうぞ。

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# by aquiyo_yama | 2008-02-22 00:11

非婚シングルマザーに寡婦控除を! ブログ開設!   

ようこそ、「非婚シングルマザーに寡婦控除を!」ブログへ。

私は、結婚せずに子どもをひとりで育てているたくさんのシングルマザーの中のひとりです。
私の場合、複数の事業所から給与所得を得ているので、確定申告をするわけですが、申告書を書きながら、「控除」の欄に来ると、いつも割り切れない思いになるんです。

「寡婦(寡夫)控除」の欄には、選択肢が「死別・離婚・生死不明・未帰還」しかない。
離婚して子どもをひとりで育てているシングルマザーなら、控除は27万円、所得が500万円以下なら35万円の控除がつけられる。これは大きいです。
私も離婚女性も、ひとりで子育てしている、という条件はまったく同じ。なんで「非婚」の選択肢がないの? >税務署さん!

選択肢の「未帰還」(「生死不明」とは違うの?)とか、時代がかった言葉が残った寡婦(寡夫)控除の欄は、昭和時代で時間が止まったままみたいです。いまの時代、結婚によらずに母親になって、自分で子どもを養っている女性は、わずかずつとはいえ、確実に増えているのに。

ちなみに、離婚・死別を条件とした控除ですが、一度でも離婚や死別をしていれば、そのあとで結婚せずにシングルマザーになった場合には、なんの問題なく「寡婦控除」がつけられるんですね。知り合いのなかには、そういう人がけっこう多いです。

寡婦控除の差別を、「正しい家族を守るため」「結婚せずに子どもを産むような女へのペナルティー」のように言う人もいますが、意味のないことです。実際には結婚せずに子どもを産んでいても、寡婦控除をつけられるケースもあるわけですから。単に、「結婚せずに子どもを産んで自分で養う女性」、なんて存在すら想定できなかった時代に制度がつくられ、それが時代の変化に合わせて修正されずに今まで来てしまっただけ、と私は考えます。

制度が改正されてこなかったのは、それを「修正しろ!」と訴える人がいなかったから、なのでしょう。得をしている人・関係のない人たちがわざわざそんなことを言い出すわけはないので、損をしている当事者の非婚シングルマザーが言い出さなくちゃいけない。しんどいですが。

そんなわけで、「非婚シングルマザーに寡婦控除を!」
このブログで仲間や賛同者と情報交換しつつ、控除差別の修正を求めていこうと思います。

ブログに来てくださった方々、どうぞコメント残していってくださいませ。
ただし、内容によっては管理人の判断で断りなく削除させていただくこともあります。
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# by aquiyo_yama | 2008-02-21 16:27